みなさん無理はいけませんよ(笑)
■きっかけは1本のメルマガから
みなさんメルマガを読んでいますか?
私にも毎日たくさん届きます。そのほとんどはしっかりチェックしないのですが、その日はたまたま、東京のとある経営者からのメルマガに目が留まりました。
その会社は毎年新人研修の一環として富士登山研修をしていたそうです。困難を乗り越えるチャレンジ精神や達成感を仲間と共有できる等、成果は多かったのだと。ところが、「時代にそぐわないから」ということでこの程中止にしたらしいのです。古いやり方を変えていくという旨の前向きなコメントが書かれていましたが、読んだ私としては「???」
「今の若者たちは、そんなに向上心が薄いのかなぁ?」という問いが頭に浮かびました。
■急きょ、座談会をしました。(サボってませんよ)
モヤモヤが消えないと仕事にならん!と思いたち、早速社内の若者2人に声をかけ、このことについて意見を聞いてみました。
一人目は、県外の大学からUターンで新卒入社の森田さん(写真左)。採用支援チームで担当メディアを任されています。もう一人は、東京からのIターン入社の鶴見さん(写真右)。エリアマーケティングチームでメールDM等を担当中です。共に20代のヤングスターです。
ワイルド:
こんなメルマガが届いたので共有させてください。率直にどう思う?
本当にそうなのかなぁって思うんだよね。なんか違和感が残るなぁって。。。
年配の人達が、勝手に若者たちはこういうのを嫌いだと決めつけているだけのような気がするんだけど?
森田:
なんかちょっと悲しいというか、この人わかってないなぁという気がしますね。今の若者たちはそんなにやわじゃないですよ(笑)
「若者たち=こういう研修が嫌い」と決めつける経営者が、むしろ時代にそぐわないのではないんじゃないですか?(熱い!)
鶴見:
間違いないですね!
こういう上から目線の文章は、読んでいて心地よくは感じません。一体あなたは僕たち若者のことをどれだけ知っているのですか?って言いたくなりますよ。(あ、熱い too)
ワイルド:
目的や意図を伝えずに「いいから黙ってやれ!」では、それがどんなに楽な研修でも一生懸命やろうという気にはならないよね~。「なぜやるのか?」という「なぜ」の部分を明確にしてあげることができれば、目の色変えて一生懸命動いてくれるのが今の若者たちだと思っているんだけど。そこんところはどう思う?
森田:
その通りだと思います。
理由もなく「やれ!」と言われても、がんばろうという気にはなれませんよ。でも、目的をしっかり伝えて鼓舞していただければ、むしろ富士登山には一緒に挑戦したくなると思います。(熱っ)
鶴見:
間違いないですね!
でも、ちょっと待ってください。僕たち3人って、全員バリバリの体育会出身者ですよね(笑)
今回3人で共感したのは、僕たちが体育会系だからなのかもしれないという説もありそうですが。そこんところどうなのでしょうね?
ナカジマ:
確かに、良い論点だね!
僕はツイッターをやっているので、このことをアップして反応を見てみようと思います。
いずれにしても、
業務が超多忙の中、貴重な意見をありがとう!
ツイッターの結果は共有しますね。
■一般の意見を聞いてみました。
その時のツイートはこちら
なんと200以上の「いいね♡」がつきました。
共感の数は予想以上でした。印象だけで「この世代は○○な人達」と一括りに一般化されて心地よく感じる人はいないと思うのです。
「若者たち」と言っても、実に様々な人がいるし、何より先輩達が彼ら彼女らに対して上から目線で接すること自体、全く時代にそぐわないなぁと感じたのは、どうやら私だけではないようでした。ちょっと嬉しい気分になりました。
■「なぜ」の部分が大切です。
どんなことにも言えることですが、社員研修や後輩に仕事を教える際に「何を」「どうやって」ばかりをつい教えがちですよね。少しでも分かりやすく伝えよう!とか。でも、最も大切なのは「なぜ」やるのか、ではないでしょうか。特に、苦しんでいる時や、逃げたくなるような難題に直面している時はなおさらだと思うのです。
たとえやり方を知らなくても「なぜ」が明確だと、人は突っ走ってくれると思っています。そして私達㈱メリットにとっての「なぜ」は「地元を元気にしたい!」ということです。そのために、少々の苦しいことにも歯を食いしばって日々コツコツ積み上げているのです。
かくいう私も、見た目は優しくとも(えっ?)、現場ではメンバーのみなさんにキラーパスをどんどん出すタイプのリーダーです。「この程度のパスに追いつけなくどうする!」というメッセージを添えています。それでも、メンバーのみなさんがくじけず走り続けてくれるのは、パスに乗せた「なぜ」の思いを受け取ってくれているからだと信じています。そう信じて、今日も”思い”を乗せた強烈なパスを蹴り続けているのです。
というと、なんかちょっとカッチョイイ感じですが、週末になれば、ラケットに当たり損ねると手首の痛さに「ヒィー!」と呻き声を上げながら娘が放つボールを追いかけ走り続ける50代のオジサンなのです(笑)