島根・鳥取のローカルwebマガジンの成長記録(2歳0ヶ月目)
みなさん、こんにちは。島根・鳥取の“地元の魅力再発見”メディア「日刊webラズダ」を担当している石原です。今回もGoogleアナリティクス・Googleサーチコンソールの結果をもとに、5月の振り返りと考察をしていきます。
先月の分析・振り返りレポートはこちらから↓↓
ユーザー数が大台の30万に。一方でPV数は伸び悩み。つまり……
「日刊webラズダ」がオープンしてからちょうど2年。おかげさまで月間ユーザー数が30万の大台に乗りました!関係各所のみなさま、そして日ごろから愛読いただいている読者のみなさま、本当にありがとうございます。
記事がどれぐらい読まれたかを表すページビュー数も64万と好成績。4月と対比しても、1日多かったとはいえ、多くの数値で改善が見られました。
しかし、月間ユーザー数が30万人ながら、ページビュー数は64万なので、1ユーザーにつき2ページしか見ていない計算になります。私たちが目指している目標数値は「月間ユーザー20万、月間ページビュー数100万」。つまり「1ユーザーが5ページ見る」です。
では、1ユーザーが5ページも見てくれるためには何をしたらいいのでしょうか?
コンテンツの質を上げることは大前提として、ここからは①UXの改善②ブランディングの強化になると思います。
課題:UX(ユーザー体験)の向上・改善
「日刊webラズダ」の目下の課題は「読み込み速度の改善」です。実は(隠しているワケではないですが)日刊webラズダ、メチャクチャ重い。次の記事を開こうとすると、開くまでに待たされる。表示までの時間がかかるというのは単純にストレスです。待ち時間が長いお店ってイヤですよね?
そのほかに、例えばサイト内の検索窓で調べた時に、何もヒットしなかった際に出す画面。これにもテコ入れが必要と感じています。せっかく「探したい!」と熱を持って調べたのに何も表示されなかったら冷めちゃいますよね。だからこそ、「お目当ての記事はなかったんだけど、こんな記事オススメなんだけどどう?」といったメッセージを出したいと考えています。
上記2つに共通するのは「ユーザーをサイトから離脱させない」こと。そのための施策が今後の成長のカギを握っていそうです。
★UXに関する内容は前回のレポートブログにて。
課題:ブランディングの強化
「ブランディング」とは強引に言えば、自分磨きです。恋愛に例えるなら、自分を売り込む販促が「告白する」のに対して、ブランディングは「相手から告白される」ための行動。他者・社と差別化し、自分だけの独自性を確立し、唯一無二の存在になること。
1994年の月刊誌創刊からこんにちまで続く「ラズダ」。30年近くの歴史があるため、ある程度、山陰での知名度はあると思います(きっと、多分)。しかしながら「ラズダって?」と聞かれてすぐに答えられる人は少ないかもしれません。なので、今後の課題は「ラズダというブランドへの認知度の深化」です。
ブランディングの強化を改善点に挙げたのは、日刊webラズダに訪れているユーザーの内「ラズダ(またはLazuda)」で検索し訪問している数が、安定しているものの、伸び悩んでいるということがあります。ラズダで調べるユーザーは、言い換えると「ラズダで調べものをしたいユーザー」であり、ラズダのことを知っているユーザーです。そういった“ラズダファン”は、複数のページを見る可能性が高く、お気に入り登録してくれる確率もグンと上がります。こうしたファンを増やすことで、目標とする「1ユーザー5ページ」を達成できると考えています。
ファンを増やすための方法はSNSをはじめとしたオンラインに限らず、オフラインでも可能です。今後、施策の方法をチーム内で検討しながら、コツコツと積み上げていこうと思います。
ネット検索からの流入増。検索での表示回数もグンとUP
続いて、日刊webラズダのユーザーがどこからきているのかを振り返ります。
【項目の説明】
●Organic Search(オーガニック検索)…GoogleやYahoo!などのネット検索からきた人の数字
●Direct(ダイレクト)…ブックマーク、メール内リンクなど、日刊webラズダのURLに直接きた人の数字
●Referral(リファラル)…他のメディア・サイトからやってきた人の数字
●Social(ソーシャル)…SNS経由できた人の数字
以前としてスマートニュースをはじめとするほかのメディアからの流入が多いです。比率で見ると4月とさほど変わりませんが、実数で見るとオーガニック検索からの訪問数は22%も向上しています。
人気だったキーワードは「WeLove山陰キャンペーン」関連、エリア名と掛け合わせたグルメ系・ライフスタイル系(松江 テイクアウト、米子 雑貨屋 など)。あとは店名の指名検索によるものが多い印象です。
ここ最近の傾向として、「松江市 イベント」、消費喚起キャンペーンなどのお出かけに関するキーワードが増えてきているようです。
各記事が検索結果の何位に表示されているかについても、平均掲載順位も若干ですが改善しており、検索結果に日刊webラズダの記事が表示された回数も4月に比べ36万UPの186万回となりました。たくさん表示されているとはいえ、実際のクリック数は8.75万程度。タイトルの作り方など、まだまだ改善する余地は多そうです。
1万PV超えは8本のみ。これまで積み上げてきたコンテンツ力が好調の要因に
5月に公開した記事は約90本でした。5月に公開された記事が多くランクインしていますが、1万PVを超えた記事は8本のみで、PVを足すと約15万PV。5月は64万PVでしたので、だいたい1/4ですね。
では、残りの3/4は何か、というと、ランク外の記事の積み重ねです。日刊webラズダには、2000本もの記事をストックしている地域メディアです。一つひとつの記事は、数十~数百のPVしかなくとも、それらが積み重なることで、5月の好調の要因をなしたと言えます。前回のブログでお伝えした通り、これまで行ってきた「スモールキーワード(ロングテールSEO)」による恩恵です。
一方、ここ最近、初速でPV数が伸びる記事の傾向として、これまで通り人気である「まとめ記事」のほかに、「地元の再発見ネタ」が多いように思っています。例えば自販機記事。5月はなんと1万PV超えの記事8本のうち、4本が自販機ネタです。
今後の飛躍のカギを握るのがブランディングとお話ししましたが、まさに自販機記事はブランディングの施策になりうる可能性があります。だって自販機を取り上げた記事を定期的にアップしているメディアって山陰でありますか?ないですよね?
自販機はあくまで例えですが、これまで山陰のメディア等が取り上げてこなかった場所・人・モノを取り上げ、“地域の魅力再発見”をしていくことにより、ラズダならではの独自性をつかむことができるかもしれません。
独自性の追求と、使い勝手の良さの改善が2大ポイントになりそうです
水面下で進めているUXの改善に加え、コンテンツに関しては、当社ならでは、ラズダならではの視点と取材を今以上に心がけて取り組んでいく必要がありそうです。
ブランディングだのUXだのカッコつけた言い方をしていますが、特に考えていきたいのは「ユーザーにどんな感情を持ってもらいたいか」です。ユーザーの心を揺さぶり、行動を促すコンテンツ、サイトとはどういったものなのでしょうか……(詳しい人、教えてください)。
締めがボヤキになっちゃいましたが、改善点だらけの日刊webラズダを、それでも見てあげるよ!という心やさしい方は下記からぜひ!