ある程度長い期間、広告業界に携わり、広告媒体もペーパーや電波、WEBなど、
ある種トレンドの変化が時代によってうまれているのですが、
どの媒体でプロモーションをするにしてもアイディアが必要ですよね。
僕たちの役割はまさにそこで、クライアントの商品やイメージをどうやってユーザーに届け、受け入れてもらうか、利用してもらうか、を考えることで、そこにアイディアが必要になってくるのです。
まだアイディアがどうとかそんなこと考えれもしなかった、20代前半に先輩から譲り受けたこの一冊の本がアイディア作りの楽しさを教えてくれて、そこからずっとお世話になっています。
それがこれ!
当時というか今もなお第一線で活躍していらっしゃる、広告業界を中心としたクリエイターの方々が経験を元にアイディアというものに対しての自分たちの考え方を惜しみなく記述してくれている、分かりやすくてワクワクする内容になっています。
広告を作ることの考え方を変えてくれた、楽しいことなんだと気づかせてくれた一冊です。
伝えたいことは沢山あるのですが抜粋して少しずつ、あくまで僕の見解としてご紹介したいと思います。
第一章 「アイディアの視点」
!!!???
当時はたぶんこんな感じ(笑)
アイディアに視点?どうゆうことなんだろ?という感じでスタート。
まず一つ目が「正面の視点を捨てられるか」
これは、既成概念にとらわれずに視野を広くもとう、という意味だと理解しているのですが、
その方法としてこの方は必ず多数のスタッフと動く、と言われます。
一般的なプロジェクトチーム作りみたいなイメージかな。
ただ当時の僕の発想になく、新鮮な考えだったのが、チーム作り=実作業の効率アップ ではなく、
固定化した視点をもたないため が目的ということ。
ーーー記述からーーー
「視点の可能性を全方位に求める、ある角度からの視点しか持てなくなれば、いつもひとつの考え方・表現しか生まれない。それはアイディアとは言えない。」
なるほど!と思いました。
既成概念や固定概念と戦うための多種類の視点を生み出すチーム作りをし、それらをまとめて一つの方向性を見いだすのがクリエイターの役目であり、アイディアが生まれる、ということ。
これが周りに頼るってことなのかもな、とも思いました。
1人だけの力で表現しきるかたも当然いらっしゃると思うのですが、
僕はこの方の考え方で生み出すアイディアの方が面白いだろうなと思えたので、
そこから他者の意見・考え方を受け入れることを実践するようになりました。
正面の視点=固定概念 をいかに抑えた考え方ができるかを意識しています。
二つ目は「好きがビッグアイディアを生む」
これもこのWordだけで分かりやすくてなんか楽しい考え方だなと思いました。
そこで必要になってくるのが個人的興味をもてるかどうかだと。
言われてみれば当たり前かもしれませんが、興味がないものを楽しいと思わないし、 深堀りすることもなかなか大変です。
当時、美容関係の広告を担当することにものすごく苦手意識を感じていました。
自分がやらないから、興味がないから良いと思える提案(アイディア)が浮かばず苦労した記憶があります。
それを改善するためのトレーニングとして、普段の生活も含めてなんですが、
自分が興味をもつジャンルの幅を広く持つ意識をするようにしてみました。
テレビでタレントが紹介しているコスメを見て、
(自分がもし女性だったらこの商品の何に惹かれるのだろう?)とか。
そうしたら物事に興味を持つことの ”癖” みたいなものができて、苦手意識もなくなっていきました。
それに伴ってだんだんとミーハーになっていったようにも感じますが、それはそれでOKかなと。
だからと言ってビッグアイディアがでるようになった!とはとても言えませんが、
視野は確実に広がり、広い視点から物事を捉えようとする意識は染みついたように思います。
視点を変えて、今まで苦手だったことに興味をもつようにして、
好きなことに変換するなんてことが全てにおいて出来たとしたら、無敵ですよね。