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山陰でもできます!ホームページリニューアルで成功するたった一つのコツ

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エリアマーケティング最年長のナカジマです。
フェイスシールド中々慣れません。。。

計画はコロナ前にスタート

2021年1月、私達のコーポレートサイトがリニューアルされました!
”リニューアル”と言っても、細部を詰めることなくリリースした経緯もあって、色々と伸びシロだらけの公式サイトとなっています。(※ご利用の皆様、温かい目で見守ってやってください。)

実は、計画したのは一昨年の11月後半、いわゆるコロナ前でした。営業や販促だけではなく”マーケティング”を効かせることができれば、もっと業績が安定するはず。何より、私達のことをもっと知ってもらい、もう少し社員一人一人に親しみを持ってもらえれば、”私達だからできる”地元のお役に立てる機会がもっと増えてくるはずだ、との思いからでした。例によって勢いと情熱だけで企画案を一気に書き上げて社長の柏井へ「社長〜、ちょっとお話が。。。」と声掛け。
二人でしっかり議論した後、年末には次席も交えて3人で議論を深め「SDGsも推進したいし、丁度良い機会だから」との社長の英断で計画がスタートしました。

アイデアが飛び交います(笑)

「作業チーム」の結成、目的の共有・共感

その時、二人に提起したのは、Webサイトの制作工程について。どういう工程でWebサイトのリニューアルを進めていくか、ということについてでした。
私からは、マーケティングの目的を叶えるためには、リニューアルのための「作業チーム」を作ってワークショップ形式で制作を進めたいと申し出ました。
これは、今回の公式サイトリニューアルの目的の一つが、多くの社員でブログを展開し、それによるコンテンツマーケティング化(※1)、ブランディング化を図ることだったからです。
※コンテンツマーケティングとは→ https://digital-marketing.jp/contentmarketing/

地元では、未だそんなに多くの企業がしっかりできていないブログを運用することで、もっと多く人達とコミュニケーションをはかりたかったのです。ここでいう「多くの人達」とは、取引先企業のみならず、読者の皆さんや、協力業者さん、求職者さん、そして何より社員の仲間やその家族達のことなのですが。
なので、Webサイトができあがった時点はあくまでスタート。そこから、いかに運用を継続できるかが目的を叶えるカギだと思っていたのです。

また、作業チームの多くの仲間が、いかにして「自分ごと」と捉えてリニューアル作業に臨んでもらえるかということを最も重視していました。「言われたからやる」という姿勢を「自分の意見で進める!」に替えてほしかったのです。
そんな経緯もあって、制作作業がはじまると、議論の展開のスピード重視ではなく、”チームマネジメント重視”で丁寧に議論を重ねていくこととなりました。
そうは言っても、終わってみれば製作期間はなんと丸々1年間!!
一体その間で何があったのでしょう?
そして、今後うまくいくのでしょうか?

オリジナルな工程で“全員が主役”を追求

さて、年が明けた2020年1月からワークショップがスタートしました。
もちろん、その前にコツコツ準備を進めていたのですが、ネットで「HPリニューアル」とググると実に色々な資料がでてきます。

そして、それらの多くに書いてあった作業工程は大よそこんな感じだったような気がします(表現自体はそれぞれ少しずつ違っていましたが)。

1.現状の把握(ヒアリング)
2.課題の明確化
3.対策(目的)に向けた仮説の設定
4.設計
5.デザイン・制作
6.確認・微調整

いやぁ、実に理路整然としていて、これを見ただけで上手くいきそうですよね。
プロの視点はさすがです!
だからというわけでもないのですが、私はあえてこのような定石をはずしました。
もちろん、上記の1~6番までを作業チームのメンバーへ「仮案」として示しましたが、その上で無視しました。なぜなら、誰もがやっている方法だと、誰もと同じ結果にしかならないだろうなぁと、計画全体を俯瞰した時に直感したからです。
せっかく機会をもらったのだから、やるからにはオリジナルな仕事をしたいですよね、そりゃぁ。
日々の通常業務で十分すぎるくらい多忙な中、それらと並行して”言い出しっぺ”として作業チームを引っ張る以上「ああ、よくあるやり方ね。。。」では、ちっともワクワクしないですからね。

成功への要因は「合意形成」にあった

繰り返しになりますが、このプロジェクトが成功するかどうかの秘訣は、作業チームのメンバーそれぞれに「自分こそが中心メンバーだ!」と思ってもらえるか、にかかっていると思っていました。そこで、初回のワークショップの目標は「チームの一体感の醸成!」にしました。
初回のゴールを「議論して◯◯を決定する」等の具体的な課題ではなく、具体的な話し合いを通じてチーム内で自由なコミュニケーションをはかり、何でも気兼ねなく言い合える環境をつくることにしっかり時間を割くことにしました。
ひょっとすると、ワークショップ当初は「ずいぶん回りくどい過程を踏むなぁ」と思ったメンバーもいたのではないでしょうか。
トップダウンのコミュニケーションに慣れてしまった雰囲気を崩そうと工夫したのを覚えています。

場所を探して倉庫でミーティング中!

丁寧なコミュニケーションに時間を割いた理由は他にもありました。作業チームの中には、私以外でHPリニューアルの業務に携わった経験がある人はほとんどいなかったという事情です。
もし経営陣と向き合って、リニューアル工程を粛々と進めていたとしたら、確かに作業はスピーディーに進んで、2ヶ月程度で仕上がったのかもしれません。でもそれでは、マーケティング・ブランティングとう本来の目的に対して、何の成果にもならないだろうと思ったのです。
HPのリニューアルはあくまで目的のための一手段。目的は冒頭のとおりなので、そこは「手段と目的が入れ替わる」ことなくブレずに進めたかったという思いがありました。
話し合う内容を事前に示して、徹底的にチームのメンバーを巻き込み、これと言って具体的な方向性を示さず、自由な議論の流れの中から自然に出てくる方向性を尊重して、チーム内での合意形成を繰り返しながら一歩ずつ進む。この作業を、時にはたっぷり時間をかけてコツコツ合意内容を積み上げていきました。

制作工程は1年間に及びました!

確かに、1年間という時間は長かったかもしれません。(途中、頓挫しかけた時期もありました(汗))
それでも、ここ山陰で周りを見渡した時、従来のような作業の効率を重視したやり方でHPをリニューアルされた企業様の中で、それをマーケティングの核に据えて、経営戦略の軌道修正に成功している前例をあまり目にしてきませんでした。なので、定石を無視するということへの躊躇はありませんでしたし、個人的には「これしかない!」と信じていました。
何より、やる以上はワクワクしてやりたかったですし。
これといった成功事例がないのであれば(いや、仮にあったとしてもかなぁ)「そのやり方で本当にいいの?」という問いをたてることは、大切だと思うのです。

気分を解放!「青空ミーティング」

今回はたまたま、感染症がその後流行ったこともあり、業務の形態変更や働き方そのものをイチから見直すことになったため、これまで取り組んだ経験がないことに多くのメンバーが関わることには、途中からは別の価値も生まれていました。

おそらくですが、5年後に振り返った時、この”1年間”というワークショップの期間を
「今思えば、あれが最も近道だったかもね!」
と言っている気がするのです。

長くなってしまったので、リニューアル作業における技術的な注意点等については、またその機会がありますので、その時にさせていただきます。

最後になりましたが、
業務多忙の中、作業チームに参加してくれた皆さん、また、それを穴埋めすべく影で支えてくれた社員の皆さん、何より、自由にやらせてくれた社長へは、心より感謝を申し上げます。

ここまで読んでいただいた皆さん、ぜひブログを読んでいただき、執筆者へ感想を伝えてみてください。そこから、新たなコミュニケーションが生まれてくるはずです!
なんかちょっとだけ、ワクワクしませんか?

この記事を書いた人

中島 伸喜
ポスティングと日刊Webラズダのゼロイチ担当です。
マーケティング好きで1994年からやっています。 
中東で外交3年、東京で商社5年。17年前に島根へIターン。20代で2カ国で起業、メジャーリーグへ挑戦。錆びついた英語と片言のヘブライ語。
新卒で佐川急便のセールスドライバー。  
なぜか、武器商人、諜報エージェントと誤解されます。
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