こんにちは。小田川です。
これまでのブログで企業採用活動で大切となる「採用マーケティング」についていくつか記事を書いてきました。今回はちょっと休憩して、最近考えていることを雑記的に書いてみようと思います。（手を抜いたわけではありません！ちょっと気を抜いた感じにしてみようかなぁ、と思ったので…）
10年前とは変わったなぁと最近特に実感してます
採用活動において、求職者が企業情報にどこで触れるかはとても重要なポイントですよね。以前は多くの方が紙面やフリーペーパーなどの広告を見たり、ハローワークに通ったりして情報を得ていたと思います。私自身も転職活動をしていた時は、真っ先にハローワークへ登録しに行ったことを覚えています。（10年前くらいですか…月日は早い）
ただ近年、特にこの5年間でスマートフォンを利用したWEBやSNSからの情報取得手段が一般に定着してからは、だんだんと紙面広告やハローワークを活用している方が少なくなってしまっているように感じています。
島根県の雇用情勢ページを見てみると、ハローワークでフルタイム（常用）求人を希望・登録している月間の求職者数は平成21年ごろの約12,000人をピークにして減少し続けており、直近令和3年8月度では約6200人と半分になっているようです。
※詳しくは下記のリンク「島根の雇用情勢」をご覧ください。
https://www.pref.shimane.lg.jp/industry/employ/joho/josei/saikinnokoyousitugyoujyousei.html
数値や肌感でも実際にハローワークで正社員やフルタイム募集を探す人は減っているようですし、企業様からのお声の中でもハローワークからはなかなか応募が来ないから出していない、というお話を伺うことも増えたように感じます。
ですが、単純にこれまでハローワークを利用していた求職者の多くが、WEB求人や人材紹介などの別の求人サービスを利用するようになったのか、というとそうとも言い切れないと思います。
「多様化」によって採用を取り巻く社会環境は今後も変化し続けそう
そもそもの人口が減少していることもありますし、フルタイムの採用で言えばそれ以外の働き方、例えばパートタイム・Wワークや副業・個人事業主といったものを自身のライフスタイルや価値観に合わせて選ぶ人々が確実に増えてきていると思います。他にも転職エージェントを利用される方も全国的に増えてきているようですし、知り合いや友達に就職先を紹介してもらうことだってありますよね。
むしろ「ブラック企業」という言葉が世の中に広く知られて、就職する先が「本当はどんな職場か？」「リアルなところが知りたい」というニーズは確実に増えているので、外から見える情報だけではほとんどの人が判断しないんじゃないかとも思います。だから自分でWEBやSNSを使ってしっかり調べたり、信頼できる先の話を聞いたり、会社に近いところの口コミやうわさを多く集めたい方がたくさんいるんじゃないかな、と。
情報を得る手段の多様化、価値観の多様化、働き方の多様化…、現代の採用活動を取り巻く環境は本当にたくさんの要因によって複雑に成り立っていると思います。そう考えると「これがベスト」という方法や考え方に行き着こうとすること自体が非常に難しい、ということは確実に言えそうです。というよりも、今後ますますその傾向は強まりそうなので、将来的には不可能ではないかと思います。
そう考えると、やはり従来と「同じような採用手段」「同じような採用条件」を漫然と続けていたのでは、応募数が段々と減ってくるのは致し方ないと考えられます。新しい情報発信方法にチャレンジしたり、結果や数値を分析して次の行動を移したり、そんなサイクル（PDCA）を回し続けていくことだけが将来的な企業を支える「人材」を確保していくための唯一の道ではないでしょうか。
一社一社に「オンリーワン」な採用スタイルが出来ると地域全体が元気になる気がする
色んな事を考えてみると、私がこれからの採用活動で大事になると思うポイントは、自社の状況に合わせて最適な動きが出来る柔軟な採用体制づくりと、企業の価値観や方向性を感じてもらうための土台作り（コンセプト策定・ブランディング）ではないかなと思います。この基になる部分さえ出来れば、比較や検証も出来ますし、他社を真似する必要もないですしね。手段の決定も自社の「軸」で行えばよくなるので、行動や決断も早くなりそうです。
そしてそんな「オンリーワン」な企業や働き先がたくさんある地域は、やっぱり生きやすくて過ごしやすいんじゃないでしょうか。暮らすことと働くことはとても密接した関係があると思います。島根や鳥取が「働くこと」を通して、誰もが居場所を持てる地域になれば、とてもうれしいことだなと強く思います。
私たちメリットでも、採用手段の様々な提供や提案を続けてきておりますが、最近では少しずつ「今の方法以外を試してみたい」「採用の新しいアプローチを一緒に考えてほしい」というご相談が増えてきたように思います。まずは一緒に悩ませていただき、次の一歩に繋がるお手伝いが出来るようにお話をさせてもらえれば幸いです。（もちろん採用の領域だけでなく、地域に向けた販促や広告などのPR活動全般のご相談を受け付けております！）
なんやかんやで宣伝になってしまいましたが、また採用に関するいろいろな情報や考え方を発信できるように、皆様のお話を伺っていきたいと思います。
次回もよろしくお願いいたします。
